なぜ筋肉が動くのかと言うと、筋肉は神経伝達物質(アセチルコリン)というものが、それぞれの神経と筋接合部から分泌されることにより、筋肉と神経が連結されて動いています。何も無ければ筋肉は動くことができません。何故なら筋肉と神経との間には隙間があるためです。

そして脳から筋肉に対して動けという信号が送られると、アセチルコリンと言う神経伝達物質が神経側から筋肉の接合部に向かって分泌されます。更にこのアセチルコリンが分泌されると、アセチルコリンレセプターという物質が分泌されて、筋肉側からアセチルコリンを受け取り、お互いが結合し手をつないだような状態となります。このように信号が筋肉に伝えられ動くのです。

その為、アセチルコリンの分泌が無ければ、筋肉は動きません。そして重症筋無力症は、このアセチルコリンが上手く分泌されない病気の代表です。

このアセチルコリンの分泌を抑える働きが、ボトックスにはあります。そして筋肉はアセチルコリンの分泌がなければ動くことはできないので、筋肉にボトックスを注射してその部分のアセチルコリンの分泌を抑えることによって、筋肉を動かなくさせるのです。

しかしながら、いくつかの副作用があります。

・ 内出血については、1〜2日で改善します。
・ アレルギー反応については、一時的な皮膚の赤みがおこることがあります。
・ 注射時の痛みについては、痛みをとるために麻酔クリームを使用する場合があります。
・ 眼瞼下垂については、経験及び症例数の少ない医師の場合は、技術的な問題で目が開きに くくなってしまうことがあります。

一般に脳性麻痺とは、出生前後の脳障害に伴って起こる「運動と姿勢の異常」と定義されています。とは言っても、脳性麻痺としての症状が全身に及ぶような人もあれば、下肢(足)だけに症状が見られるという人もあります。他にも合併症によるてんかん、知的発達の遅れや、呼吸や食事の障害などの有無などにより、それぞれ個々に症状は大きく違ってきます。

これらのうち強い筋緊張を示す場合の治療としては、内服薬の投与や、リハビリなどが中心です。また、変形の見られるような場合には整形外科での手術も行われます。近年では、海外を中心に新しい治療法がいくつか導入されて来ています。

しかし日本国内では、治療可能な病院がまだまだ限られているのが現状です。その上、保険診療の対象になっていなかったり、というような制約が多いです。この中のひとつとして、ボトックス治療があります。

主にボツリヌス毒素は、神経から筋肉への収縮作用の指令の伝達を阻害するという働きがあります。この働きによって、ボトリックス注射をすることで筋肉の緊張を弛(ゆる)める効果が得られます。そして、頚(くび)から背中にかけての姿勢の異常に対し、ボツリヌス毒素製剤を使うということが、日本でも5年ほど前に承認されるようになりました。

しかし、ボトックス治療による効果が期待できる症状にアテトーゼがあり、頚の不随意な運動を自分でコントロールできないような方、あるいは頚から背中の緊張の為に強く体を反らせてしまうような方などがあります。

実際に注射を行った患者さんやそのご家族に伺うと、「体や顔の向きを自身でコントロールできるようになった」「肩や頚の凝(こ)りや痛みが楽になってきた」「寝ている時の姿勢が良くなり、反り返りも無くなった」「座る時の姿勢が安定したので、食事介助がしやすくなった」「抱きやすくなった」というような、ボツリヌス毒素の効果を耳にします。

これらの効果が持続するのは、一般的には注射後3〜4ヵ月間です。

しわとりやガミースマイル、多汗症、わきがで有名なボトックスはアラガン社の登録商標の薬品です。またボトックスを使用するにあたって、アラガン社はボトックス療法の研修会を神戸、名古屋、新宿、福岡、品川などで講習を行っています。

また、眼瞼痙攣や片偏性顔面痙攣、痙性斜頸に対してボトックス療法を施術を行いますので、所定の研修にて講習およびボトックス使用の認定を受けた医師でなければ行えません。

そして、アラガン社医薬品『ボトックス注100』の使用に際しては、下記のような承認条件が付されており、規定の講習・実技セミナーの受講等が必要となっています。


承認条件

1. 再審査期間中は、使用症例の全例を登録制として使用成績調査を行うと共に、全ての重篤 な有害事象を把握する適切な措置を講じること。

2. 本剤についての講習を受け、本剤の安全性及び有効性を充分に理解し、本剤の施注手技に 関する十分な知識・経験のある医師によってのみ用いられるよう、必要な措置を講じるこ と。

3. 本剤の使用後に失活・廃棄が安全・確実に行われるように、廃棄については薬剤部に依頼する等、所要の措置を講じて、廃棄に関する記録を保管すること。

現在の日本においては、眼瞼痙攣や片偏性顔面痙攣、痙性斜頸に対するボトックス注射には健康保険が適応されます。しかし、「しわ」の治療や「腋臭=わきが」の治療は自由診療となるので、保険適応外となってしまいます。

またボトックスは非常に高価となりますので、病院やクリニックにいつも在庫があるとは限りません。来院する際は、メールや電話で確認して予約すておくのが良いでしょう。

クリニックにおけるボトックス治療については、「あまり効果が無かった」「不自然に引き吊った顔になってしまった」といった声をよく聞きます。これはボトックスによる治療というものが質・量・注入のテクニックにより効果が全く違ってきますので、治療は経験の豊富な医師の下で受けるのが良いでしょう。

現在アメリカのアラガンという製薬会社の製品だけが、本物のボトックスと呼べる商品です。しかしながら、最近は中国製・韓国製の安いものが出回ってきているので注意してください。近年ではアメリカのアラガン社製ボトックス以外で、中国製のBTXA・イギリスのイプセンという製薬会社から発売されている、ディスポートという安価なボトックスが出回っています。

しかしこれらにはゼラチン等の不純物が多く含まれているとか、効果が弱い等の問題点が指摘されており、充分な安全性も確認されていないこともありますので気を付けて下さい。

一般的にはボトックスは全て同じと思いがちですが、生成法だけでなく安全性や効果に大きな違いがあるのです。アラガン社製ボトックスだけが、FDA・MDAといった公的機関が認可しているボトックスです。全ての製品が認可を受けているのではないということを、充分認識して下さい。

治療に際して危険な量と言われているのは、一度に3000単位以上の使用と言われています。通常のしわで注入する場合は、10〜20単位と非常に微量である為、危険性はありません。

そして、アラガン社のボトックスは30年以上の臨床経験と世界60カ国以上で使用され、 FDA もしわ治療において認可しています。更に、日本国内においても厚生省が眼科治療に関しては認可している薬剤ですので薬剤成分自体には問題が無く、非常に安心できます。

ガミースマイルというものは、笑う時に(笑顔でも)上の歯茎が見えてしまうことです。この為、ガミースマイルの人はどうしても笑う時に、手で口元を押さえてしまいがちです。


このガミースマイルを治すには、

1)上あごの骨から手術を行う(Le Fort I)
2)歯茎と上唇を縫う(粘膜切除法)
3)鼻柱基部プロテーゼ挿入法
4)ボトックス

という方法があります。

ボトックス注射が、ガミースマイルを切らずに治療する際に役立っています!ガミースマイルというものは笑った時に必要以上に上の唇が引き上げられて、歯茎の多くが見えてしまうような状態なので、ボトックス注射の特徴を活かしてガミースマイル特有の笑った時の、筋肉の動きを抑制して唇が吊り上がる症状を改善し治療していきます。

まず一般的には診察し、筋肉の走行状態や強さなどを調べることから始めて、ガミースマイルをボトックス注射によって治療します。そして次に、どの部位にどの程度の量のボトックス注射を行うかを筋肉の走行状態、強さなどを観察した上で決定します。

ちなみに、実際にガミースマイルの治療の為にボトックス注射を行う時間は約5〜10分です。そしてボトックスを注射した後は、化粧をして帰宅することが可能です。

またボトックス注射にてガミースマイルを治療する場合のメリットとは、切開をしない為に傷跡が残らないし、腫れたりしません。また多少の個人差はありますが、ボトックス注射のガミースマイルへの効果は、自覚をできるケースがほとんどのようです。

逆にデメリットとしては、注射をした部位が内出血をしてしまうことが稀にあります。それに加え、半年程度経過すると効果が薄れ始めるため、継続的にボトックス注射を再度行う必要があることです。

昨今において、ボトックス注射は皮膚を切らずに治療できる方法として、色々な分野で人気があります。それでは、大阪でボトックス注射のできる病院・クリニックとはどんなところがあるのかを、調べてみました。


【大阪市北区 浜口クリニック】

ここはボトックス注射の他に、美容外科・美容皮膚科・形成外科・アンチエイジング科もあります。このクリニックは、患者さんとのコミュニケーションを大切に考えてくれます。また、来院前に電話での予約が必要となります。


【大阪府和泉市 大阪いけだクリニック】

ここは、ボトックス注射を主としてしわ治療、小顔治療などを施術しています。また形成外科を基本としているので、安全で安心できる美容医療を提供しています。このクリニックの基本理念としては、患者様の立場に立った医療を追求して、自分や家族にされたくない治療や手術はしないということです。


【大阪梅田・心斎橋 ソノクリニック】

ここの医師は、ボトックス注射を行って多汗症、小顔治療、しわ取り治療をしている形成外科の専門医です。そして綺麗になりたいという女性に応えようと、形成外科の専門知識と経験に基づいてなるべくメスを使わないプチ整形を実施しています。また、しっかりとしたカウンセリングと施術後のケアを心がけて、一人一人に接しています。


【大阪心斎橋 優愛クリニック】

ここでは、眉間や目の周辺のしわ取り、えら治療にボトックス注射を行ってくれます。そして女性としての綺麗さを持続させる為に、その時だけではなく女性の体の健康を考えた上での治療を行ってくれます。


【大阪市北区 シロノクリニック】

ここではしわ治療、えら治療をボトックス注射によって行っています。更にここは、国内でも有数のレーザー治療設備を誇る、アンチエイジング専門クリニックです。また、経験豊富なスタッフが親切丁寧に対応してくれ、先進の医療技術をもって美容と健康の悩みを解消してくれます。